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リンパ浮腫を治す方法を解説!

リンパ浮腫の症状にお悩みで、なんとか治したいと考えている方も多いのではないでしょうか。リンパ浮腫は根本的な治療が難しく、発見が遅れるほど、対処が困難になります。そのため、できるだけ早く発見することが効果的な治療のために重要です。

本記事では、リンパ浮腫について症状や診断方法、治療方法について解説します。むくみや身体のだるさなど、リンパ浮腫の症状にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

リンパ浮腫とは

リンパ浮腫とは、リンパ管を流れるリンパ液の流れが滞り、むくみが発生した状態です。一度発症すると、治療で進行を抑えることはできますが、根本的な治療は難しいです。

また、症状が進行するほど、治療難易度が上がり、効果も出にくくなります。リンパ浮腫は、早期発見・早期治療を受けることが大切です。

リンパ浮腫の原因としては、先天的なものと手術や外傷の後遺症として発生するものがあり、発生しやすいのは後者の方が多いです。特に多いのが、子宮がん・乳がん・前立腺がんの治療後に発症するケースです。

手術後すぐに症状が現れることもあれば、数年後に症状が現れることもあるため、すぐに症状が見られないような場合でも、注意する必要があります。

リンパ浮腫の初期症状

リンパ浮腫のステージ

症状としては、軽度な状態と重症化した状態で変わります。軽度の症状であれば、身体のむくみやだるさが一般的な症状です。静脈が見えにくくなる、強く押すと痕が残るなどの症状が見られる場合、リンパ浮腫の可能性があります。

しかし、リンパ浮腫の初期症状は見た目の印象や、症状の自覚だけで、はっきりと断定することは困難です。

症状が悪化すると、むくみによって関節が曲げにくくなるなど、日常生活にも影響を及ぼす可能性があります。また、症状が進行すると、治療の効果が出にくくなります。

そのため、がんなどの手術後に気になる症状が現れた場合には、症状が悪化する前に診断を受けることが大切です。

リンパ浮腫の診断方法

リンパ浮腫を診断する方法としては、超音波検査による方法や写真撮影、患部の計測によるものがあります。それぞれどのようにして判断するのかを解説します。

超音波検査

超音波検査は、超音波でリンパ管やリンパ節の変化をチェックしてリンパの滞りが見られないか調べる方法です。超音波によって皮膚や脂肪の状態が確認でき、リンパと脂肪の状態が確認しやすくなります。

また、合併症で見られる深部静脈血栓症の症状も発見できます。

写真撮影や患部の計測

リンパの切除をした周辺の写真撮影や、患部の周囲を計測しておくことも効果的です。リンパ浮腫はリンパを切除した場所の近くで起こりやすいため、例えば、子宮がんなどであれば、足の付け根周りの様子を調べておくと、異変に気づきやすくなります。

足も付け根からひざまで何箇所か場所を決めて測ることが大切です。また、身体の大きさは朝晩でも大きさが異なるため、できるだけ同じタイミングで測るようにしましょう。

普段からスマホなどで、立ち姿や患部周辺の写真の撮影を続けておくと、身体の変化にも気づきやすくなります。

リンパ浮腫を治す方法

リンパ浮腫を治す方法としては、医療リンパドレナージ・圧迫療法・運動療法・外科的治療があり、身体の状態にあわせて組み合わせながら治療を行います。それぞれの治療方法について解説します。

医療リンパドレナージ

医療リンパドレナージは、むくみの原因となっている箇所のリンパを改善させることを目的としたリンパマッサージです。リンパの流れがよい部分への流れを促します。

医療リンパドレナージはセルフケアも可能です。ただし、一般的なマッサージやリラクゼーション目的のリンパマッサージとは施術方法が異なります。

セルフケアでリンパドレナージをする場合は、必ず医師に相談し、正しいやり方を教えてもらいましょう。

圧迫療法

圧迫治療とは、弾性ストッキングや弾性包帯を使うことで、意図的にリンパを圧迫する治療方法です。むくんでいる箇所を意図的に圧迫することで、意図的にリンパが滞るのを防ぎます。

ただし、症状によって圧力の大きさや圧力をかける部位が変わるため、医師に相談することが大切です。

運動療法

運動療法は圧迫療法と組み合わせ、筋ポンプ作用を促しながら、リンパの流れを促す治療方法です。適度な運動は血流やリンパの流れを促すため、むくみの解消に効果を発揮します。

ただし、疲れを感じるほどの激しい運動は逆にリンパを滞らせる原因になります。そのため、そこまで負荷がかからない程度の運動が大切です。

外科的治療

病院で外科的治療を行う方法としては、機能再建手術やリンパ節移植手術、減量手術などの方法があります。これらの手術を必要に応じて組み合わせて治療を行います。

機能再建手術とは、リンパ管と静脈をつなぎ合わせる治療方法です。リンパ節移植手術は、むくみがあり、滞っている箇所に対して、正常に動いているリンパ節を移植し、リンパの流れ改善を目指します。減量手術とは、脂肪吸引や皮下切除をする手術方法です。

いずれの手術も難易度は高く、高度な技術が要求されます。また、これらの治療方法によって、必ず改善するとは限りません。

そのため、外科的治療を検討している場合は、信頼や実績を確認し、安心できるところで治療を受けることが大切です。

リンパ浮腫のセルフケア方法

ウォーキングする夫婦

リンパ浮腫の治療は、病院での治療だけではなく、セルフケアも大切です。日々の生活は、リンパ浮腫の症状進行に大きな影響を及ぼします。具体的には以下の対策があげられます。

体重増加と運動不足を避ける

体重が増加して脂肪が増えると、脂肪がリンパ管やリンパ節を圧迫し、リンパ浮腫の悪化を引き起こします。

また、運動不足はリンパ菅の動きにも影響を与えるため、適度な運動を意識して行うことも大切です。

皮膚を清潔にする

リンパ浮腫へのケアとして、皮膚を清潔にすることも大切です。皮膚が乾燥しやすくなり、免疫機能も低下するため、皮膚の炎症や感染症にかかりやすくなるためです。

皮膚はできるだけ清潔な状態を意識し、スキンケアをして乾燥させないようにしましょう。皮膚を傷つけないように意識し、肌に負担がかかる洗剤にも触れないよう意識する必要があります。

ストレスや疲労を避ける

ストレスや疲労はリンパの流れに影響します。例えば、長時間の立ち作業や同じ作業を繰り返す作業、長距離を歩くなどの行為は、むくみや炎症を引き起こすため、避けた方が無難です。

上記のような行動を避け、できるだけ身体に負担がかからない生活を心がけましょう。

リンパ浮腫の検診は銀座リプロ外科へ

銀座リプロ外科

本記事では、リンパ浮腫とは何か、リンパ浮腫の症状や治療方法について解説しました。リンパ浮腫は発見が遅れ、症状が進行するほど、治療負担が大きくなります。また、初期症状では身体のむくみやだるさなど、他の病気との区別が困難です。

そのため、リンパ浮腫が疑われる場合は、できるだけ早めに検診を受けてリンパ浮腫を発見することが大切です。それに加え、長期間の治療になるため、技術面や治療方針で安心できる病院を選ぶことも重要になります。

リンパ浮腫の治療を受けたい場合、どこで治療を受ければよいかわからずお困りであれば、銀座リプロ外科にご相談ください。

マイクロサージャリーやスーパーマイクロサージャリーといった高度な外科手術を得意とした外科クリニックで、銀座一丁目から徒歩2分と仕事で忙しい方でも通いやすい場所にあります。

また、当院ではリンパ浮腫の早期発見に役立つインドシアニングリーン(ICG)蛍光リンパ管造影によるリンパ管機能検査を行い、早期発見が可能な設備が整っていることも特徴です。