「子どもが欲しいのに男性不妊が原因でできない…」と悩まれている方も少なくないでしょう。なかなか人にも相談できず、妊娠できない期間が続くとパートナーとの空気も悪くなってしまうこともあるかと思います。
男性不妊でお悩みの方は、まずその原因と改善方法について確認してみましょう。男性不妊の原因は多々ありますが、さまざまな方法や治療によって改善できる可能性があります。
この記事では男性不妊の原因やその種類、改善する方法などを詳しくご紹介します。男性不妊でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
男性不妊の原因と種類
男性不妊といっても、その原因は多岐にわたります。男性不妊の原因とその種類について詳しく解説します。
主な原因は以下となり、これらの原因により精子濃度が低下する場合があります。
- 精子機能障害:精子数、運動率、形態などに異常がある
- 性機能障害:射精や勃起ができず、性行為が難しい
- 精路閉塞障害:精子の通り道が詰まり、精子が外に出られない
- 精索静脈瘤:精巣やその上の精索部の静脈が拡張し血液が停滞するため、精巣の温度が上がる
- ライフスタイル:睡眠不足や喫煙、飲酒、運動などの生活習慣の影響
精子の量や運動率、形態や濃度などは精液検査で調べられます。精液検査によって、精子数・形態・運動率などを調べ、精子の状態から受精する能力があるかどうかを判断できます。検査結果が基準値より下回る場合には自然妊娠が難しいとされています。
不妊かどうかを調べるために、まずは精液検査をしてみることをおすすめします。
また、精子濃度の基準については、以下で詳しく説明していきます。
精子濃度 1600万~2000万匹/ml(軽症)
精子濃度 1600万~2000万匹/mlの場合は自然妊娠するギリギリの精子濃度で、軽症の男性不妊です。精子の質や運動量など、他の要因によって自然妊娠が難しい場合もあります。1年以上不妊の場合は人工授精をおすすめします。
精子濃度 500万~1600万匹/ml(中程度)
精子濃度 500万~1600万匹/ mlの場合は中程度の男性不妊ですが、自然妊娠は難しい濃度です。生活習慣の改善などに取り組むことによって改善の可能性もありますが、人工授精や体外受精をおすすめします。なかなか妊娠しない場合は顕微授精で対応する場合があります。
精子濃度 500万以下/ml(重症)
精子濃度 500万以下/mlの場合、自然妊娠の可能性は非常に低い濃度です。
生活習慣の改善、その他に薬物やサプリメント、精索静脈瘤がある場合には手術などの対応が必要な場合があります。一般的には体外受精で進め、それでもなかなか妊娠しない場合は顕微授精をおすすめします。
無精子症
射精は可能な状態ですが、精液中に精子がまったく無いのが無精子症で、遺伝子的要因や環境の要因があります。
精路閉塞障害が原因の無精子症の場合、精子自体は作られているので、詰まっている精管や精巣の手術をすることによって改善する場合があります。また、精索静脈瘤の可能性がありますが、こちらも治療が可能な疾患です。
まずは自分の精子濃度がどのくらいなのか、精液検査をしてみましょう。
男性不妊を改善する方法
男性不妊の改善には、まずはその原因を特定し、適切な対策をすることが重要です。
原因によってさまざまな方法で改善が可能です。悩まれている方はまず以下の方法を試してみてください。
生活習慣の改善
男性不妊は生活習慣が大きく影響します。以下のポイントに注意してみましょう。
睡眠時間を6時間確保するよう心がける
睡眠不足になると精子の質が落ちる可能性があります。
長時間座り続けるのを避ける
座り続けて血流が悪くなることで精索静脈瘤になる可能性があります。
筋トレや有酸素運動をする
運動をすることで精子の質が改善する可能性があります。ただし激しい運動は避けるようにしましょう。
禁煙する
喫煙は精子に悪影響があると報告されているので、禁煙を心がけましょう。
過度に熱いお風呂に浸かる・サウナに入るのを避ける
精巣は熱に弱いため、温めるような行動は避けましょう。
リラックスする時間をとる
大きなストレスを抱えている場合、それを軽減させるために趣味の時間を設ける、何も考えずに休むなど、リラックスする時間をきちんととれるようにしましょう。
食生活の改善
男性不妊には食生活も大いに関係があります。以下のポイントに注意してみましょう。
- ハムなどの加工肉を避ける
- マーガリンなどのトランス脂肪酸を避ける
- カフェインはなるべく控える
- 飲酒を少なめにする
- リコピンやベータカロチンのとれる野菜を食べる
- ビタミンC・E・Bなどのとれる食物を食べる
- 亜鉛のとれる食物を食べる
薬物・サプリメント
薬やサプリメントの使用により男性不妊が改善する場合もあります。どのようなものがあるかをご紹介します。
薬物療法
ホルモンの低下が原因の場合などはホルモン剤を服用したり、ホルモン注射をしたりすることによって、精子濃度が改善する可能性があります。
サプリメント
医療用の質の良いサプリメントを使用することよって、精子濃度が改善する場合があります。主にカルニチン、ビタミンB12、還元型コエンザイムQ10などの服用がよいとされています。
漢方
すぐに直接改善するわけではありませんが、漢方によって体の不調を改善することによって精子濃度の改善にも関わってくる場合があります。
精索静脈瘤手術
精索静脈瘤が原因の場合は手術をすることで男性不妊が改善される可能性があります。
精索静脈瘤は一般男性の15%に認められ、男性不妊の約40%がその原因とされています。
精索静脈瘤手術を受けたい場合、まずは検査をして精液所見の確認や触診にて手術が可能か判断します。
手術は一般的に精巣静脈高位結紮術や日帰り顕微鏡下精索静脈瘤低位結紮術などがあります。
検査結果とともに合併症のリスクや再発率なども加味し、手術の選択が必要になります。まずはクリニックで医師に相談してみましょう。
精索静脈瘤の検診は銀座リプロ外科へ
男性不妊はさまざまな要因が考えられています。男性不妊で悩まれている方、精索静脈瘤の検診はぜひ一度銀座リプロ外科へお越しください。
当院では日帰り顕微鏡下精索静脈瘤低位結紮術ナガオメソッドを採用しており、高度な技術をもった医師が施術を担当しております。ナガオメソッドでは、血管・神経・リンパ管など大事なものをすべて温存でき、また合併症や再発もほとんどありません。
また、術後は精液所見を大幅に改善できた実績があります。
- 顕微鏡レベル500万以下 → 18倍
- 体外受精レベル500~900万以下 → 4.3倍
- 人工授精レベル群900~1560万以下 → 2.5倍
- タイミングレベル群1560万以上 → 1.8倍
精索静脈瘤の場合はまず治療をし、改善することをおすすめします。
日本全国から患者様がご来院され、さまざまな症状に対応しています。完全予約制で混雑することも少ないため、他の患者様とも対面しにくくなっています。男性不妊でお悩みの方は、男性不妊専門クリニックの銀座リプロ外科へぜひご相談ください。