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男性不妊検査とは?重要性から検査内容について解説

かつて不妊症は、ほとんどが女性側の原因だといわれていました。しかし、男性側の不妊症がよく知られるようになり、男性の不妊検査の必要性も理解が広がってきました。

不妊治療を開始する前に「なぜ妊娠しないのか」「どのような治療が必要か」を、知ることはとても重要です。不妊症の原因を特定し、不妊治療の方向性を決定するうえで、検査は欠かせません。

男性不妊検査は、適切な治療を行うための指針ともいえます。しかし、男性不妊検査はどこで、どのように実施するのかご存じでしょうか?男性不妊検査という言葉を知っていても、内容までは知らない方がほとんどです。

今回は、男性不妊検査の重要性や、検査内容について、詳しく解説します。

男性不妊検査とは

男性不妊検査とは、男性の健康状態を含め、自然妊娠が望めるかどうかを調べる検査です。精液量や精子濃度、精子運動率といった、妊娠するために重要な項目を知ることができます。

男性不妊症には、主に「造精機能障害」「性機能障害」「精路通過障害」があります。このなかでも最も多い原因は、造精機能障害です。男性不妊症の約80%の方が造精機能障害に該当するのです。また、精索静脈瘤による造精機能障害が約30%を占めています。

性機能障害は、一般的に勃起障害や射精障害と呼ばれるもので、性交渉のときに必要な勃起が得られない状態です。男性不妊症の原因の約20%が、性機能障害に該当します。

精路通過障害は、精子は問題なく作られていたとしても、精子が通る経路に異常がある状態です。先天的に起こる場合もあれば、鼠経ヘルニアの手術後・両側精巣上体炎後などに起こることもあります。

男性不妊検査をすることで、不妊の原因を特定し、適切な治療を開始することが可能です。男性も女性も、たとえ健康であっても、年齢を重ねるごとに妊娠率は低下します。

反対に、流産率は急激に上昇してしまいます。妊娠を希望していて、半年~1年間性交渉をして妊娠しなかった場合、早急に検査を受けることを強くおすすめします。

男性不妊検査の重要性

男性不妊の検査は、不妊の原因を特定するうえで、とても重要な役割を持ちます。不妊の原因として最も多い造精機能障害は、医師の診察や検査から診断可能です。男性側に不妊の原因が見つかった場合、薬物治療や手術で改善が望めることもあります。

男性不妊検査の次のステップは、不妊治療です。年齢を重ねるごとに妊娠率は低下し、流産率は急激に上昇します。早期検査と治療が、妊娠率を高めるために重要なのです。

また、お子さんを2人以上望まれているのであればなおさらです。早期に治療を開始することで、自然妊娠で二人目、三人目も授かる可能性が高まります。

まれではありますが、検査で精巣腫瘍(精巣がん)が見つかることもあります。男性不妊検査は、不妊の原因を特定するだけではなく、男性の健康状態を知るためにも大切なのです。

たとえ、過去の男性不妊検査で問題がなかったとしても、加齢に伴い結果も変わります。妊娠できない状況が続くのであれば、再検査も検討してみてください。

次に、男性不妊の検査内容について、確認していきましょう。

男性不妊検査の内容

男性不妊検査は、不妊の原因や健康状態を知るために大切な検査です。検査項目の中に、精液検査があることは、想像できる方が多いのではないでしょうか。では、精液検査以外に、どのような検査項目があるのか、ご存じでしょうか?

精液検査以外には、「泌尿器学的検査」「血液検査」があります。詳しく確認していきましょう。

泌尿器学的検査

泌尿器学的検査では、医師の診察があります。これまでのご本人の既往歴や、すでに不妊治療を受けているのかなど、検査に必要となる情報を確認します。奥様の情報が必要になる場合もあるため、診察前までにこれまでの既往歴などを確認しておきましょう。

診察時には、触診で下半身を確認します。外陰部や精巣を触診し、精索静脈瘤などの疾患が隠れていないかを調べます。

また、エコー検査で陰嚢や精索、静脈を見ることで、より不妊症の原因を探ることが可能です。精索静脈瘤や精巣がんは、泌尿器学的検査で発見されることがあります。

血液検査

血液検査では、男性ホルモンや下垂体ホルモンなどの数値を調べます。これらのホルモンは、精子の形成や成熟に大きく関係しています。

また、血液検査では、染色体や遺伝子に異常がないかどうか、調べることが可能です。血液検査をすることで、精子形成の問題を見つけ、治療に移行することができます。

勃起障害や射精障害の場合、血液検査でホルモン数値の異常が見られることがあります。

男性不妊検査では、泌尿器学的検査と血液検査のほか、精液検査も重要です。すべての検査結果が揃うと、医師から治療方針について説明があります。

精液検査のみを手軽に郵送で実施しているクリニックもありますが、男性不妊検査は診察や血液検査も必要項目です。原因を特定することで、不妊治療の方針も立てやすくなります。

男性不妊検査の流れ

男性不妊検査の流れ

男性不妊検査は、男性不妊を専門とするクリニックなどで受けることが可能です。では、男性不妊検査の流れを見ていきましょう。

1.検査の申し込み

ホームページなどでクリニックを調べ、所定の方法で予約します。診察や検査には、完全予約制を採用しているクリニックがほとんどです。事前に予約方法を確認しておきましょう。

また、予約時に問診票の記入を求められることもあります。ご自身の既往歴や、過去に受けた男性不妊検査のデータがあれば、用意しておきましょう。

2.検査の実施

当日、医師による診察と検査を行います。医師による診察やエコーは、痛みはありません。血液検査では、ホルモン数値などから、健康状態や自然妊娠の可能性を調べます。医師の判断によっては、血液検査に追加して、染色体や遺伝子検査をする場合があります。

3.検査の結果報告

診察やエコー検査の結果は、当日に結果がでます。血液検査の結果は、クリニックによって異なりますが、1週間前後かかります。医師の所見から、男性側に不妊の原因が見つかった場合、薬物治療や手術治療が行われます。

上記診察と検査結果とあわせて精液検査をすることで、より正確な診断が期待できます。

精索静脈瘤の検診は銀座リプロ外科へ

男性不妊のことなら、銀座リプロ外科へご相談ください。当院では、男性不妊の原因となる精索静脈瘤の検診や手術を、総合的に行っています。男性不妊や生殖機能に関するお悩みは、当院にお任せください。

精索静脈瘤は、男性不妊の原因のひとつです。現在、精索静脈瘤の手術が可能なクリニックも増えてきましたが、精液所見を改善するための手術が可能なクリニックは限られています。

当院では自費で行う、日帰り顕微鏡下精索静脈瘤低位結紮術(ナガオメソッド)という手術により不妊治療の効果を改善できます。精液所見を改善することで、自然妊娠が可能となった方や、顕微授精から体外受精へステップダウンした方も多くいらっしゃいます。

また、精索静脈瘤の検査や手術だけではなく、難治性EDやパイプカット再建術など、男性に寄りそった治療を実施しております。男性不妊でお困りの方は、ぜひ当院にご相談ください。